校長挨拶


このたびは、川崎市ラグビースクールにアクセスしていただきありがとうございます。
私たちのスクールは、川崎市中原区にある等々力緑地内のグランドを拠点に活動しています。
1975年の開校以来、環境の整った施設を利用できることに感謝しています。

さて、私たち昭和のベビーブーム時代に生まれた大人たちは、家の中で遊ぶのは雨が降っている日ぐらいで、毎日、泥だらけになりながら暗くまで家の外で遊んでいた気がします。
良い悪いは別にして、そこには、年上の者がリーダーシップをとり、遊びのなかにも自然な形で自分たちなりに統率のとれた社会を構成していました。
親の目の届かないところでは、危険なことにもチャレンジして、怪我をすれば年上の者が自然と面倒を見てくれ、また、年下のものは、それに敬意をもちました。
その様な人と人の関り方を学びながら今日に至ったと思います。しかし、現代の子供たちは、大きな環境の変化によって、その様な昔から受け継がれてきたことが途切れつつあり、その結果、人とのコミュニケーションをとるのが苦手だったり、自分自身の判断で物事にトライすることが苦手になり、自分が何をやりたいのかわからないという子供たちが増えているのではないでしょうか。 また、近所で一緒に遊べる仲間が少なくなり、それにより長時間のバーチャルゲームに夢中になり、リセットが利く世界に引き込まれて我慢する事を忘れ、他人の心の痛みもわからなくなるような人格阻害者が若者達に生まれつつあります。

私たちのラグビースクールは、このような若者にならないように、ラグビーと言うスポーツを通じて、公正・忍耐・沈着・自律・寛容・そして協力などの好ましい性格や社会性を養うことと併行して、心身の調和的発達と将来への進展を養うことを目標として、一人の人間として世の中に貢献できる人間性を身につけてもらえるように指導しています。

是非一度、子供たちの活発な練習風景を見学していただきたいと思います。

川崎市ラグビースクール
校長 島田 顕